循環器・老年病内科では、循環器専門外来を開設し専門的な医療を提供しています。さらに九州大学病院本院（福岡）とも連携しており、難病の肺高血圧症や難治性不整脈に対する最先端医療をご紹介することができます。

循環器一般外来

当院は循環器専門医研修関連施設に認定され、さまざまな心臓・血管病（心不全、狭心症・心筋梗塞、心筋症、不整脈、高血圧症、閉塞性動脈硬化症など）の検査・治療を行っています。症状としては動悸・息切れ・胸痛・下肢のむくみなどあれば受診されてください。心臓エコー検査や心臓CT検査を行い診断します。

肺高血圧外来

膠原病や慢性血栓塞栓症が原因で肺高血圧症を発症すると、息切れや易疲労感などが生じることがあります。放置すると心不全を発症する難病です。心臓エコー検査や血液検査で早期発見し薬物治療が必要です。慢性血栓塞栓症による肺高血圧症は肺動脈バルーン（風船）拡張術が必要になることもあり、その場合は九州大学本院の循環器内科へ紹介いたします。

睡眠時無呼吸症候群外来（いびき、無呼吸外来）

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に起こる呼吸障害です。肥満の方に多い傾向がありますが、やせている方でも起こることがあります。夜間に呼吸停止による低酸素状態を繰り返すため、以下のような症状を訴えます。

• 自覚症状：日中の眠気、起床時の頭痛、 口が渇く 、夜間たびたびトイレに起きる など。
• 他覚症状：いびき、無呼吸。

睡眠時無呼吸症候群の重症例は、 高血圧 や糖尿病を悪化 させ、心筋梗塞や脳梗塞の原因にも なると言われています。

当院では簡易検査と精密検査の両方を受けることが出来ます。検査は夜間に行いますが、簡易検査は自宅でも可能です。通常、まず簡易検査を行い、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、さらに精密検査を行います。

• 軽症例：体重の減量指導、横向き寝の推奨
• 軽症から中等症：マウスピース（歯科医院にて作成）
• 中等症から重症：CPAP（持続的気道陽圧法）

昼間の眠気の強い方や、いびきや無呼吸を指摘される方は、ご相談ください。

難治性高脂血症外来

高コレステロール血症や高中性脂肪（トリグリセライド）血症が冠動脈疾患の重要な危険因子であることはこれまでの多くの疫学的研究により明らかです。コレステロールの中でも特にLDLコレステロールは悪玉コレステロールと称され、動脈硬化を促進する原因となることがわかっています。現在、数種類のLDLコレステロールを低下させる治療薬がありますが、中でもスタチンは副作用も少なく数多くの試験により心血管合併症を予防できるという結果が示されています。また難治性高コレステロール患者様に対して近年PCSK９阻害薬という注射薬が使用可能です。