診療科・診療施設等 Department & Fasilities

検査室

日頃から最善の医療に貢献できるよう臨床検査の最適化に努めています。

1977年10月に設置された検査室では、A棟に生理機能検査室、B棟に総合検査室(化学、血液、凝固、免疫などの検体検査、輸血検査、外注部門)、細菌検査室、病理検査室の計4つの検査室で別府病院の臨床検査の多くを行っています。

運営体制

検査室長(病理専門医)、臨床検査技師7名の体制で日々の臨床検査を行っています。時間外緊急検査は、専用携帯電話による24時間体制で対応しています。

運営方針

“精密、迅速な検査を通して正確な診療に貢献する”を方針として掲げ、検体検査の院内検査実施項目は全て迅速報告を実施し、外来診療の質向上に貢献しています。また、NST(栄養サポートチーム)やICT(感染制御チーム)、マンマチーム(乳がんサポートチーム)などの院内活動や委員会にも参加し、重要な役割を果たしています。

業務内容

  • 血液中の酵素、血糖値などを定量する化学検査、赤血球・白血球・血小板などの血球算定や白血球分類をする血液検査、止血機構を調べる凝固検査、ウイルス感染症、ホルモン、自己抗体などを検査する免疫検査、尿定性や便潜血を検査する一般検査(以上検体検査)
  • 血液型判定や輸血用製剤の管理を行う輸血検査
  • 一般細菌などの塗抹・培養同定・薬剤感受性検査を行う細菌検査
  • 心電図検査、肺機能検査、超音波検査(心臓・腹部・乳腺・頸部血管)、PSG検査(睡眠時無呼吸精密検査)、24時間血圧測定など行う生理機能検査
  • 生検や手術によって採取、摘出された組織・臓器を肉眼的にそして顕微鏡レベルで詳細に観察し、病理組織診断を行う病理組織検査、手術方針の決定に役立てるために手術中に病変の質や広がりをリアルタイムで診断を行う術中迅速病理組織検査・迅速細胞診、尿、喀痰、擦過や穿刺吸引(乳腺、甲状腺等)によって得られた細胞で、悪性細胞の有無、炎症性変化等のスクリーニングと診断を行う細胞診検査(以上病理検査)

設備

臨床化学自動分析装置/全自動化学発光酵素免疫測定システム/グリコヘモグロビン分析装置/多項目自動血球分析装置/全自動血液凝固測定装置/汎用血液ガス分析装置/全自動輸血検査装置/全自動血液培養検査装置/全自動微生物検査システム/尿化学分析装置/検体前処理装置/自動染色装置/自動免疫染色装置/クリオスタットミクロトーム/血液脈波検査装置/肺機能検査装置/超音波診断装置/睡眠評価装置/筋電図・誘発電位検査装置 など

特色

  • 新しい検査法や診断法の導入にも積極的に取り組んでおり、可能な限り診療科のニーズに応じています。また各診療科が行う研究活動の支援も行っており、その役割は年々に大きくなっています。
  • 九州大学病院の検査部と連携しています。
  • 九州大学病院の医療技術部にも所属しており、他職種の医療技術部員(診療放射線技師、理学療法士、作業療法士、臨床工学技士など)と協力して医療の質の向上に努めています。

教育

毎年、臨床検査技師養成学校から学生実習を受け入れて、臨地実習指導者を中心に、これからを担う臨床検査技師の育成を行っています。

職員も各種学会に所属しており、あらゆる分野の学術集会や研修会、病院内外の勉強会等に参加・運営することにより、知識の維持向上に努めています。